kurangmanis’s blog

大好きなマレーシアのこと、水彩画のこと、ゆるーりと書いていきます

All the light we cannot see (Anthony Doerr)

All the light we cannot see

この小説に出会ったのは、2017年の春、カリフォルニアの本屋さんで。。。

でも、数ページ読んで、そのままになってたんです。。。

コロナ禍になって、片付けしてた時、この本にまた目があって、500ページもあるこの洋書、読むか手放すかだな〜ってなって

2020年の秋の終わり、、、読み始めました。。。

心が揺さぶられる小説でした。未だ、これを超えるものに出会ってません。。。

盲目の少女と若い兵士の物語なのですが。。。

戦争に翻弄される二人の人生、舞台は、フランスとドイツを交差するし、

年代も、1944年から、始まり、また、二人の幼少期にも遡り、そして、また1944年に戻り、そして2014年で終わります。。。

場所と時代の交差。。。

少年、ブェルナーは、ドイツの孤児院で妹と育ち、ある日、壊れたラジオを拾い、

フランス(サン.マロ)から発信される科学番組に夢中になっていく。。。戦時下で聞くことは禁止されていたものを妹と密かに聞く少年。彼の天才的な才能は、戦時下、戦争に利用され、人の命を奪う使命を否応なしに負わされる運命へと。。。

少女、マリー=ロールは、盲目で、心優しい自然博物館で働く父親とパリで暮らしていた。。。彼らは、親戚のいるサン.マロに逃げて身を隠して生活する

この物語には、炎の海と呼ばれる伝説のダイアモンド(架空の宝石)が出てくる。

この宝石を守ろうとする博物館の努力が、少女と父親の運命をまた追い詰めていく

クライマックスは、サン.マロで、ヴェルナーとマリー=ロールの運命が交錯するシーン💓

実は、Netflixで、この小説がドラマ化されて、今年の初め?最近時間の感覚が鈍っている〜

に見たのですが、ドラマは、ここで終わってるんです。。。

小説は、この後ももう少し続きます。悲しい結末。。。

でも、少年でなく、少女に焦点を合わせているなら、希望を見出す終わり方なのかもしれませんね。。。

邦題は、すべての見えない光

すべての見えない光とは?

そういうことを考えて読むとさらに奥が深い小説。。。

自分の人生を選べない、そういう運命を背負わされた人たち、戦争ほど醜いものはないと

改めて考えさせられる、それでも、希望を、人の強さを光を感じる小説でもありました

 

今日もありがとう💓